コンテンツへスキップ

ミマモライドのしくみ

ミマモライドは、まちをみまもるネットワーク。「みまもりタグ」を身につけて外出した認知症当事者が、ミマモライド子機センサーを設置した自動販売機(みまもり自販機)のそばを通ると、子機センサーが「みまもりタグ」の電波に反応し、親機を介してその位置情報などを保護者のLINEに送ります。

まちに「みまもり自販機」が増えれば、当事者の外出を安心してみまもることができるだけでなく、道まよいが発生した場合も、少人数での効率的な捜索が可能になり、当事者の素早い発見・保護につながります。

みまもりタグをつけたイラスト

みまもりタグを持って外出

みまもりタグを検出した自動販売機

みまもりタグの電波を子機センサーがキャッチ!

親機イメージイラスト

保護者のLINEにお知らせ

費用の負担は一切なしで、外出中の位置情報を保護者が常に確認できるので、安心! 道まよいかな?という時は、ミマモライド捜索システムを使って探すことができるんだ

1

みまもりタグとは

「みまもりタグ」は、「BLE」という通信機能を内蔵した小型のタグ。当事者が外出時に持ち歩くもの(カバン・財布・杖・鍵など)や、身につけるもの(靴・帽子など)に取り付けます。タグには薄型、キーホルダー型などさまざまな形状があり、当事者が持ちやすいものを選ぶことができます。

タグ一覧

2

みまもり自販機が現在地をLINEで通知

みまもりタグを持った当事者がみまもり自販機のそばを通ると、自販機に設置された子機センサーがその電波を検知し、親機を通じて保護者のLINEに位置情報などを送ります。子機センサーは自販機のほか、当事者の自宅、公共施設、企業の社屋内外などにも設置されます。

デルタ電気工業株式会社前

3

外出をみまもる中で、道まよいが発生したら少人数で捜索

子機センサーから届いた位置情報が「いつものお散歩ルート上」など、保護者の想定内だった場合は、そのままゆるやかにみまもりを続けます。
 
位置情報から「道まよい」が疑われる場合は、ミマモライド捜索システムを起動し、捜索を開始します。あらかじめ登録しておいた捜索協力者(ミマモライダー)にはLINEで自動的に通知が行き、個人情報にも配慮した、少人数での捜索活動が効率的に行えます。必要な場合は警察や自治体などとも連携し、より広範囲かつ短時間での発見・保護を目指します。

捜索協力者として、ミマモライドに事前に登録している人を「ミマモライダー」と呼びます。「ミマモライダー」として登録した人には、保護者が捜索を開始した際、LINEで自動的に通知が行き、ミマモライド捜索システムに参加できます。通常は、以下のような方々をミマモライダーとして登録します。

  • 当事者や保護者の親戚・知人・友人
  • 市町村役所・役場
  • 社会福祉協議会
  • 自治会
  • 地域包括支援センター
  • ケアマネージャー
ふだんのみまもり時のLINE画像

ふだんのみまもり時のLINE画像

捜索時のLINE画像

捜索時のLINE画像

ミマモライド子機センサーが設置されている自販機を「みまもり自販機」と呼んでいます。子機センサーは、当事者が身につけている「みまもりタグ」の電波をキャッチし、その位置情報などを保護者のLINEに送ります。

地域にみまもり自販機を多数設置し、ネットワークを張り巡らせることで、当事者の外出を安心してみまもることができるだけでなく、道まよいが発生したときも捜索に必要な位置情報が増え、当事者の早期発見・保護につながります。

また、みまもり自販機には、売上の一部を「ミマモライド基金」に寄付するしくみが備わっています。みまもり自販機で購入された飲み物などの代金の一部は、ミマモライドの持続的な活動の拡充(機器の購入など)に使われ、認知症の方をまち全体で支えるしくみづくりを支えます。

自販機イラスト

みまもり自販機には、みまもり自販機であることを示すポスターやステッカーが貼られています。

ミマモライドの活用事例

浦添市在住で、普段からみまもりタグを身につけている認知症の高齢者の方が、散歩からなかなか帰ってきませんでした。心配になった家族がLINEでミマモライドの位置情報を確認したところ、宜野湾市でみまもりタグの位置情報を検知。その情報をもとに浦添警察署に捜索を依頼し、宜野湾警察署への協力要請を経て、無事に保護されました。
宜野湾市内で独居の80代女性はウォーキングが大好き。別居の保護者は、ミマモライドのLINE通知でそのようすを日々確認していますが、ある日、散歩中に自宅からどんどん遠ざかっていることが判明。市と警察署に行方不明の連絡をする一方、親族がみまもりタグの位置情報をもとに探したところ、警察等の捜索が始まる前に無事保護できました。ミマモライドが迅速な発見につながっただけでなく、「今はみまもりの範囲内か、大規模捜索を依頼すべき段階か」を判断するうえでも役に立ちました。

ミマモライドを
利用できるエリア

  • 宜野湾市
  • 浦添市
  • 南風原町
  • 西原町
  • 北中城村
  • 那覇市首里

現在は宜野湾市を中心に、浦添市、西原町、南風原町、北中城村、那覇市首里でミマモライドが稼働中です。稼働地域内にお住まいで、みまもりタグの利用を希望される当事者の保護者の方は、こちらからお問い合わせください。

自治体でミマモライドを
導入しませんか?

ミマモライドは、市町村などの自治体がサービス提供に必要な機材やシステムを導入・整備し、その運用を地元の住民や企業などが支援することで、持続的な活動の拡充を目指していくしくみです。地域にミマモライドが整備されていれば、認知症の方の外出を安心してみまもることができるだけでなく、道まよいが起きた際も当事者の現在地が把握しやすくなるため、少人数で効率よく捜索ができ、短時間での発見・保護につながります。まちにミマモライドを導入し、「認知症になっても、安心して暮らせるまちづくり」を始めませんか?

ミマモライドの活動を
支援してください!

ミマモライドが持続的に活動を拡充していくには、地元の住民や企業による支援が必要です。具体的な支援の方法としては、企業や団体によるみまもり自販機や子機センサーの設置、自販機の売上の一部寄付、ミマモライド基金への直接寄付などがあります。個人の方がみまもり自販機で飲料などを購入することも、ミマモライドの活動支援につながります。